主の昇天
第一朗読 使徒言行録1:1-11
第二朗読 エフェソ1:17-23
マタイ28:16-20
そのとき、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
分かち合い
今日は主の昇天の主日です。この2か月間、コロナウイルス感染防止のための自粛で、信徒の方々はミサに参加できないまま、主の昇天の主日を迎えることになりました。とてもつらい日々だと思います。教会に行くことをとても楽しみにしていた方々、また、信仰を維持していくために共同体との連帯が不可欠な私たちに向けて、イエス様は今日も勇気づける言葉を語ってくださいます。この日、イエス様は「・・・わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と約束して弟子たちを勇気づけ、昇天されたのです。ここ数週間、イエス様はこの「共にいる」ことを語ってくださっています。恐れていた弟子たちを何度も勇気づけようとされたのでしょう。
復活されたイエス様は弟子たちに、すべてにおいて勝利をし、すべての人を神に導くために共にいてくださることを約束して下さったのです。これは今も同じです。弟子たちの後を継ぐ私たちと共にイエス様はいてくださるので、恐れている時も、理解できない時でも安心して人々を神様に導く努力をしなさいと励まされています。
人々を神様に導くのは簡単なことではありませんが、イエス様が共にいてくださることを信じ、働き続けると、信じない人でも神様への道を歩き出してくれるとイエス様は語ってくださいます。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だからあなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。。。」と私たちに使命を託したのです。誰かが信じないから、あるいは誰かが嫌だからといってあきらめるのではなく、神様の力が祈りを通して働き、人を動かすのだと信じ続け、努力することが必要です。ルカ18:43にある盲人にイエス様が言った言葉、また、マタイ福音書9:22にある長い間出血し続けていた女性に言った言葉「あなたの信仰があなたを救った」は今の私たちにも向けられているのではないでしょうか。私たちは、イエス様は共にいると固く信じその信仰をもって、多くの人を神様に導くことができるように努めましょう。