2021年5月23日 アンディ神父様メッセージ

「聖霊降臨の分かち合い」

 

 皆さん、今日は、聖霊降臨の主日になります。復活祭からちょうど50日目に当たるこの日、マリア様と一緒にお祈りをしている弟子たちの上に、聖霊がくだり、人々は大きな喜びと勇気を与えられました。そしてここに、わたしたちの教会が誕生したのでした。しかし、聖霊が弟子達の上に降ったのただ一度だけではありません。聖霊はその後も教会に注がれ続けているのです。

 当時、教会には西や東、世界中から人々が集まって来ましたが、「彼らは、自分の生まれ故郷の言葉で話を理解することができた」と伝えられています。これはとても不思議なことと思われますが、神様の救いの御業というものは、天地創造からずっと続いています。この主イエスの十字架・復活・昇天の救いの出来事に続く、神様の救いの御業として、聖霊降臨の出来事は起きたのです。その一つとしてこの不思議な現象が起きたのでした。その結果、教会に集まった人々は、文化や言語や地域などの違いを超えて、聖霊によってひとつに結ばれ、神の民となり。教会の福音宣教の働きが、この日から始まりました。

 教会の使命、それは、福音宣教を行うということです。聖霊降臨に始まった主イエスの名によって授けられる洗礼、救いの御業が、二千年以上にわたって継続してきたこと、そして今に生きる、私達も同じように、召されています。

 ここにおられる皆さまも、この聖霊降臨の日に改めてキリスト者としての生き方を顧みてはいかがでしょうか? それぞれ、自分の場所、自分の立場で、自分の言葉で、自分にできる福音宣教をしていただきたいと思います。

 福音宣教とは、特別な行為ではありません。 例えば、家族と共に祈ることも立派な福音宣教です。私たちは困っている人々と共に、その悩みを共有することができます。そして共に祈り、共に 神に救いを求めることもあるでしょう。福音宣教は私達の日常生活の至る所で、行われているのです。

 イエス様は、私たちのために苦しみ、死に、そしてよみがえられました。そして今日、イエス様は約束された御言葉どおりに聖霊を私達にも送ってくださいました。皆さまには、聖霊の働きを感じながら、福音宣教生活を続けていただきたいと思います。

 

主の平和

 

アンディ神父