年間第26主日 (荻窪教会)
(マルコ9:38-43,45,47-48)
今日は年間第26主日を迎えています。いよいよ10月からミサ再開ができることを願います。
さて今日の福音はイエス様が厳しい言葉を言っているように聞こえます。つまり、人をつまずかせるようなことをしてはいけませんということをはっきりと言いました。イエス様のこの言葉を聞くと日々の私たちの行動は人々を正しい道に導くように努力することを促しています。人をつまずかせるとはどいうことでしょう。それは、人をだますということと同じことではないかと思います。日本でよくある「オレオレ詐欺」のことがいつも気になります。数年前からたくさんの人々が騙され、特に、年配の一人暮らしの方が騙される事態が増え続け、警察や自治体でもこのオレオレ詐欺の防止策を次々とと提案して来ました。それでも、騙され続けている方々が少なくはないのです。電話をかけて息子や娘さんが困っているように思わせ、お金を取るその手口は、人をだますということですね。これは大きな罪でもあります。ここで気になるのは、だまされる方々が自分の息子や娘さんとどうして連絡をしあっていないのかということです。これほど、お金のことで詐欺があるということを警察が宣伝などでよく警告しているにもかかわらず、その詐欺の手口を見抜けないのはとても残念です。これは一つの例ですが、何らかの形で人々を間違った方向に向けさせることは、人をつまずかせることになります。私たちの目で見える体の一部分が人をつまずかせるようなものであるならそれを無いまま生きる方がよいと。日々の私たちの行動を振り返って見ることが大切です。私の言葉、行動で人をつまずかせるようなことをしたことがあるでしょうか。
人々をつまずかせないためには、自分と神様との本当の関係を見直すことが必要ではないでしょうか。神様との繋がりが根強ければ、人々に対しても正しい道を示し、一人でも多くの人が神様のみ旨に信頼を寄せることができますように努めることが出来ます。私の信仰が私の行動に表れますように心がけましょう。 ビジュ キシャケール