2021-October- 3rd.年間第二十七主日(Twenty-Seventh Sunday of the Year)
マルコによる福音 10・13-16.
「イエスに触れていただくために、人々が、子供たちを連れて来た。弟子たちは、この人を𠮟った。しかし、イエスはこれを見て、いきどおり、弟子たちに言われた。「子供たちを私のところに、来させなさい。妨げてはならない。神の国は、このような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように、神の国を、受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。そして、子供たちを抱き上げ、手をおいて、祝福された。」
分かち合い。罪のない子供のように純粋(じゅんすい)な心を作り、そしてあなたは神の真の子になります。( Make your mind pure as that of an innocent child, and then you will be the true child of God.)。
皆さん、今日私たちは年間第二十七主日を迎えています。今日の福音朗読の大事なメッセージは「罪のない子供のように純粋(じゅんすい)な心を作るとき、私たちは、神様の真の子になります」というイエス様の立派な教えです。言い換えれば「自分の友人と敵(てき)を、同じく愛するように、そして自分の心を、子供の心のように清くするとき、神の国に入ることができる」ことをイエス様は教えておられるのです。
私たち皆よく知っている通り、小さい子供の心の中には、大人のような悪い考えや偽りがありません。こうした罪のない子供のような心を持つことが出来れば、自分の友人と敵は、同じく神様の愛する子供たちになるのだと、聖人アウグスチノ(Saint Augustine)は説明しています。
このように、私たちも自分自身の心をもっと清くしながら、そして、自分の友人と敵を、同じく愛しながら、神様の正しい子供達になるように頑張らなければならないと、イエス様は私たちに教えておられます。この教えから、自分自身の毎日の生活について考えてみましょう。
毎日の生活の中で、私たちも自分を愛してくれる友人だけ愛しながら、自分を愛さない、迫害するような敵を憎む時があるかもしれません。これは普通のことだと思います。ですが、そのような時、イエス様の教えを学ぶ私たちは、自分の敵を憎まないで、彼らを愛し、彼らに奉仕することができるかを考えなくてはなりません。難しいことですが、罪のない子供の心から学びながら、敵を憎まず、愛することができた時、わたしたちは、神の国に受け入れられる人になると思います。
最後になりますが、今も全世界でたくさんの人達が新型コロナウイルスの影響に大変苦しんでいます。難しいことですが、この苦しみの中にあって、神様の愛する子供である全ての人々が救われるには、どうすればよいでしょうか。このことについて考えながら病人の回復のために共にに祈りましょう。