2022-February- 20th年間第七週日(Seventh Sunday of the Year)
ルカによる福音―6・31-36
「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。自分を愛(あい)してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろうか。罪人(つみびと)でも、愛してくれる人を愛している。また、自分によくしてくれる人に善(よ)いことをしたところで、どんな恵みがあろうか。罪びとでも、同じことをしている。返(かえ)してもらうことを当(あ)てにして貸(か)したところで、どんな恵みがあろうか。罪びとさえ、同じものを返してもらおうとして、罪びとに貸(か)すのである。しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善(よ)いことをし、何もあてにしないで貸(か)しなさい。そうすれば、たくさんの報(むく)いがあり、いと高き方(かた)の子となる。いと高き方は、恩(おん)を知らないものにも、悪人にも、情(なさ)け深(ぶか)いからである。あなたがたの父が、憐(あわ)れみ深(ぶか)いように、あなたがたも憐(あわ)れみ深(ぶか)い者(もの)となりなさい。」
分かち合い:イエスは「敵(てき)を愛しながら, 彼(かれ)らのために、善行(ぜんこう)するように、教えてくださいます。」(Jesus teaches us to love and do good to our enemies.)
皆さん、今日私たちは、年間第七主日を迎えています。今日の考えさせる、福音朗読の中で、イエス様は、敵(てき)を愛しながら、彼らに、善行(ぜんこう)するように教えてくださいます。私達は、よく知っている通り、「敵(てき)を愛し、彼らのために、善行(ぜんこう)しなさい」という、イエス様の、本当に、考えさせる教えは、わかりやすいと思います。でも、この教えを、自分の、毎日の生活の中で、守(まも)るのは、普通の人間である、私達にとって、大変(たいへん)だと思います。ほかの言葉で言えば、「敵(てき)を愛し、彼らのために、善行(ぜんこう)しなさい」という、イエス様の教えを、毎日の生活のなかで守るのは、大変難しいですが、それは、イエス様を信じている私達の、最も重要な義務 (もっとも、じゅうようなぎむ)です。この立派な、福音朗読と教えを学びながら、二つのことを、皆様と、分かち合いたいと思います。
始めに、「真(しん)の愛(あい)は犠牲(ぎせい)から成(な)る。」(True Love consists in Sacrifice), と、言う、自分にとって、考えさせる教えを、よく説明しながら、イエス様は、今日の福音朗読の中で、次の通り、私達を、教えておられます。
「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。自分を愛してくれる人を、愛したところで、あなたがたにどんな恵みが、あろうか。罪人でも、愛してくれる人を愛している。また、自分によくしてくれる人に、善(よ)いことをしたところで、どんな恵みが、あろうか。罪びとでも、同じことをしている。返(かえ)してもらうことを当(あ)てにして貸(か)したところで、どんな恵みがあろうか。罪(つみ)びとさえ、同じものを返してもらおうとして、罪びとに、貸(か)すのである」
ですから、自分を愛してくれる人達ではなくて、自分を憎(にく)む、敵(てき)を、愛するために、真(しん)の犠牲(ぎせい)と、神への信仰(しんこう)が、必要だと、イエス様は、教えておられます。この立派な、教えについて、黙想しながら、こう言うような恵みのために、このごミサのなかで、ともに祈りましょう。
次に、自分を愛してくれる人達ではなくて、自分を憎(にく)む、敵(てき)を、愛するのは、信者さんは、神様から頂(いただ)ける、恵みだと、説明しながら、イエス様は、今日の福音朗読の中で、つぎのとおり教えておられます。
「しかし、あなたがたは、敵(てき)を愛しなさい。人に善(よ)いことをし、何もあてにしないで、貸(か)しなさい。そうすれば、たくさんの、報(むく)いが、あり、いと高(たか)き方(かた)の、子となる。いと高き方は、恩(おん)を知らないものにも、悪人にも、情(なさ)け深(ぶか)いからである。あなたがたの、父が、憐(あわ)れみ深(ぶか)いように、あなたがたも、憐(あわ)れみ深(ぶか)い者(もの)となりなさい。」
ですから、敵(てき)を愛しながら、お互いに奉仕するとき、私達は、神様からたくさんの報(むく)い、あるいは、たくさんの恵みを、頂(いただ)ける、と、イエス様は、教えておられます。この立派な教えから学びながら、自分の毎日の生活について次の通り考えてみましょう。
毎日の生活の中で、私達も、イエス様の教えから離れてしまい、お互いに、愛(あい)と奉仕(ほうし)を実践しないことで、あるいは、自分の敵(てき)を愛さないことで、不幸(ふこう)な心を持(も)ちながら生活した時が、あるかもしれません。このことについて回心しながら、あるいは悔い改(あらた)めながら、お互いに、愛し、奉仕するようにしましょう。その時、私たちも、たくさんの恵みの報いを頂(いただ)きながら、神様の正しい子供達になると思います。 このような恵みを神様から、頂けるように、このごミサの中で、共に祈りましょう。
最後になりますが、今も全世界でたくさんの人達が新型コロナウイルスの影響に大変苦しんでいます。難しいことですが、この苦しみの中にあって、神様の愛する子供である全ての人々が救われるには、どうすればよいでしょうか。このことについて考えながら病人の回復のために共に祈りましょう。